Initiatives to Improve Quality品質向上の取り組み

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年間を通じた「品質活動行事」の実施

毎年11月の全国品質月間のみならず、年間を通じて品質活動行事を実施しています。品質展示会は、国内グループ会社の全拠点で開催し、毎年5,000名を超える従業員が来場して、当社の品質に対する考え方や職場のさまざまな品質活動に関する取り組みを共有する機会として役立てています。その他、品質標語の募集や品質講演会の聴講による品質意識の向上、QCサークル発表会による活動成果に対する評価、海外事業所を含む現地トップ巡視による問題解決の促進など、さまざまな行事を通じて品質の維持向上を図っています。

品質展示会の様子

SDCA活動

仕事と作業の標準化(「S」Standardize)は、当社の品質経営(TQM)を支える重要な役割となっています。ものづくり企業として、製造現場における日常管理を安定的に確実におこなうための現場SDCA(標準化・実践・検証・見直し)活動を全社で推進しています。いつもと違う“職場の異常”への気付きを促し、風通しが良く、ムリ・ムダ・ムラのない日常を維持することで、ものづくりの品質向上に繋げています。

活動推進者の声

標準化活動で風通しの良い職場作りを

『標準なくして改善なし』この言葉に一念発起し、製造現場において重要なツールの一つである標準類の見直し活動を進めています。南勢セラミックでは、圧電セラミックス技術を用いたさまざまな製品を製作しており、日々の作業は作業要領書に基づいておこなっていますが、カン・コツ作業も多く、作業バラつきの軽減や文書への記載方法が課題となっています。
『10分間標準化活動』として工程内のメンバー全員が毎日決まった時間に集まり、作業確認する活動に取り組んでいます。品質の安定・向上だけでなく、皆が顔を合わし意見を交わすことでコミュニケーションも良くなり、不安全作業の見直しやもっとやりやすい作業についての改善案、2S(整理・整頓)の見直しも提案されるようになり、職場の風土が良くなってきたと実感しています。

南勢セラミック 中村

品質の作り込み

当社は、すべてのステークホルダーにとっての価値を創出し、変化に柔軟かつ迅速に対応できる体制を整えたグループ企業となるために、TQMの概念を共有し、実践に取り組んでいます。CSR方針に基づいて、当社の品質基本規程を刷新し、TQM活動の柱である次の5つを定義しています。

1)品質保証

当社のお客さまおよび社会のニーズを満たす製品・サービスを提供するため、すべての業務を確立し、安全・安心を保証するとともに、新たな価値の創出に向けた開発活動を推進する。

2)日常管理

当社のすべての業務に対して、できばえを測定する方法・指標を考え、通常とは異なる結果が得られた場合には、迅速に原因究明し、対策を講じて維持向上を図る。

3)方針管理

維持向上活動をさらに改善・革新し、顧客にとっての新たな価値を創出し、変化する社内外環境に対応するために戦略と目標をもって、取り組むべき課題・問題を明らかにし、達成に向けて遂行する。

4)小集団改善活動

日常管理、方針管理を通じて明らかとなったさまざまな課題・問題に対し、小集団チームによる解決と、それを通じた人材育成を図る。

5)品質管理教育

維持向上、改善・革新を活発にするため、その前提としてTQM活動の柱を理解・意識するとともに、組織が業務に沿った階層別の教育体系を確立し、実践する。

活動推進者の声

実務テーマを通して指導力向上

不具合が発生すると、なぜなぜ分析をおこなって原因を究明します。品質保証部門に所属していた当時、研修で学んだ知識をもとに関連部門になぜなぜ分析を指導していましたが、教科書どおりにいかないことも多く、真因に辿り着けていないこともありました。
そこで、品質統括本部の協力のもと、なぜなぜ分析の結果を見直して内容の向上を試みました。その結果、指導するポイントが明確になり、実務で指導できるようになりました。また、実施部門にフィードバックすることで、メンバーの知識向上にも繋がりました。
4月から製造部門に異動しましたが、この経験を活かして部下になぜなぜ分析を指導し、品質の向上に努めます。

機械工具事業部 製造部 佐治

ものづくりの質を高める品質教育

「ものづくりはひとづくりである」として人"財"育成に取り組んでいます。品質管理、QCサークル活動などの教育プログラムを整え、多くの従業員が受講しています。また、さらに一歩進んだ現場での支援活動を強化しています。受講者が身近なテーマで手法のポイントを復習することで多くの気づきを得るとともに、周りの従業員への普及を期待しています。
お取引先さまに対しても、継続的な品質改善によって安定した高い品質の部材を納入していただけるように、品質教育や問題解決の実践支援をおこなっています。

品質教育の様子

研修担当者の声

「知っている」から「使える」品質知識に

品質教育プログラムでは、「新しい知見を得られた」「分析のポイントが分かった」など、知識を習得できたという声を聞きます。この知識を実務で活用できる状態にするため、個々の従業員が持つテーマで実践指導をおこなっています。今後も、実務で品質知識を活かせる人"財"の育成を通して、製品や仕事の質の向上に努めていきます。

品質統括本部 藤井

QCサークル活動(小集団改善活動)

身近な問題・課題を継続的に改善し、人"財"育成や職場力向上を目的としたQCサークル活動を、「NQC活動」と称して展開しています。毎年11月の品質月間には、当社と国内グループ会社によるNQC活動の全社発表会で活動成果の発表をおこない、優秀事例に社長賞を授与し表彰しています。2015年度社長賞を受賞した2サークルは、サークル全員が活動に参加し、5ゲン主義に基づいた活動により目標を達成したこと、そして活動を通してメンバーの改善知識の向上とコミュニケーション力が向上したことが特に評価されました。また、この発表会を『日特グループの発表会』という枠組みとし、2015年度から海外グループ会社における優秀な改善事例に対する招待発表もこの機会に実施しています。その他、NQC活動の活性化、推進に著しく貢献した従業員を対象に、その功績に対して功労賞を授与しています。
さらに、毎年6月に全社の改善事例発表・表彰式では、年間を通じて計画的にNQC活動をおこなってきた優良サークルに対する日常活動の表彰をおこない、その努力を称えることで、継続的なNQC活動を推進しています。また、全社発表会で社長賞を受賞したサークルの管理職による活動運営の紹介をおこない、表彰しています。これにより、他の管理職がこの活動の運営方法を学ぶ機会としています。
また、全社発表会で優秀な改善事例については、自己・相互啓発の場である社外発表大会に積極的に派遣しています。取り組んだテーマを多くの聴講者に発表することで、その活動のやりがい・達成感が得られるばかりでなく、質疑応答・講評により個人・サークルの成長を得て、新たな活動への意欲を得る機会としています。また、これらの発表結果は社内インフラを使用し、広報活動をおこなっています。最近では、社外発表会でその活動成果が認められ、毎年いくつかのサークルは上位の賞を受賞しています。
NQC活動は、国内グループ会社のみならず外部環境変化・さらなる生産力向上に対応し、強い現場力とするため、海外グループ会社でも組織的に必要な活動です。この活動を通じ、日特グループとしての考え方や仕組みをグローバルに共有できるようにします。そのために、活動をおこなっている主要な海外グループ会社の事業所を訪問し、活動を推進する上での困りごと、問題点などのヒアリング、改善事例の聴講を通じて、活動レベルを把握しています。

国内グループ会社のNQC活動推進事務局の声

NQC活動による人"財"育成と改善活動の促進

当社では『原因の深掘りと問題解決のスピードアップ』をスローガンに、NQC活動を通じた人"財"育成と改善活動を目指しています。これを達成するために、NQC活動事務局として特に以下の取り組みを推進しています。

  1. 会合記録による会合の進捗状況確認、QC手法、QCストーリーに対するアドバイス
  2. QCサークル社外大会への積極的な参加を促進
  3. NQC活動浸透のための経営資源投入促進の提案

これらの推進により、NQC活動を通じて吸収した知識・実践スキルをもとにサークルのメンバー全員で意見を交わして、本活動の正のスパイラルを回し、さらなるNQC活動の活性化に繋げることを目指しています。
このようなサークルが増えるように支援活動を継続して励んでいきます。

日特スパーテック東濃
東濃工場長 森本(左から2番目)

NQC活動を各部門で推進

各職場でのNQC活動を活性化させるため、当社の各工場で2013年度に新たな「専門委員会」を結成しました。この委員会はQCサークル指導士と一般専門委員(各事業部から選出されたメンバー)で構成しています。特に一般専門委員には、2年間の活動(研修会講師、世話人、講評者、社外研修受講など)を通じてNQC活動に関する知識・実践スキルを身に付け、任期終了後は自職場を中心に身近に相談できる人を各職場に増やし活動の活性化を目指しています。
2015年度は、新たに1年目の専門委員が参画し、知識を修得。2年目の専門委員は、この活動の中心役となり実践スキルの修得を推進。2年の任期完了後は、自職場を中心にNQC活動のアドバイザーとして活動し、自職場での活動事例として、正しい手法の使い方の講師、会合の推進役そして発表会の審査・講評などをおこないました。また、これらの活動を通じて、専門委員のスキル向上を見える化する評価方法を策定し、運用を開始しています。こうした推進体制の継続的な改善を通してNQC活動の活性化や質向上を図り、会社の事業活動の各場面で、成果を出せる人"財"育成を推進していきます。

一般専門委員によるアドバイス

グループ会社への計測管理の展開

ものづくりには、信頼できる測定結果を得るために適切な計測管理が欠かせません。
ブランドを守るために、国内、海外のグループ会社と定期的に情報共有して"ものづくり"のベースとなる計測機器を統一基準で管理するよう推進しています。

国内グループ会社への計測管理システムの統一展開

国内グループ会社に向けて、計測管理システムの統一展開を推進しています。
また計測管理システム監査および製造現場計測確認を各社に対して実施し、基準の統一、仕組み・管理の質の向上を図りました。
計測管理システム、それに関わる担当者の意識・技能を向上させ、高精度なものづくりに貢献していきます。

グループ会社の計測管理責任者の声

計測管理の重要性を社内へ展開

現在、当社は日特グループとして計測管理をより確かなものにするため、計測管理連絡会などにより、日本特殊陶業と連携しています。2015年に実施した計測管理システム監査では、「気付き」や「弱点」の発見がありました。それらを改善することにより、計測管理のレベルアップを目指しています。今後も、計測管理の重要性について社内展開し、意識・技能が向上するよう、取り組んでいきます。

日和機器
品質管理課
三浦

海外グループ会社への計測視点からの支援

海外グループ会社の各工場に対して、計測視点からの支援を開始し、全工場で「計測管理システム監査」および「校正技能認定」が完了しました。監査を通し各社で改善が図られ、仕組み・技能の質が向上しました。
今後は各社で技能認定や教育、工程確認を自主的におこなえるよう現地化を図っていきます。
また、治工具を現地で調達するには、海外の各工場での品質確認が重要です。受入検査を正しく実施して要求品質を満たす部品を調達する際も、計測技術が必要となります。測定方法、測定技能の教育展開により受入検査の精度向上、安定化に貢献していきます。

海外グループ会社の品質保証責任者の声

工程の品質の一貫性は、定期的に検証された計測機器からはじまる

日特グループの計測機器の管理レベル統一化の中で、私たちは日本特殊陶業と定期的に情報共有をしています。
日特グループの計測管理システムを友進工業に反映することにより、最高の品質の保証をします。
私たちは、計測機器管理の重要性を全社的に再認識するような働きかけをして、継続的に計測機器管理を改善していき、今後さらに計測機器管理能力の向上と、維持管理を目指します。

友進工業
朴(パク)

※所属・役職は2015年度当時