Initiatives to Improve Quality品質向上の取り組み

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基本的な考え方

当社は、すべてのステークホルダーにとっての価値を創出し、変化に柔軟かつ迅速に対応できる体制を整えたグループ企業となるために、TQM(品質経営)の概念を共有し、実践に取り組んでいます。CSR方針に基づいて、当社の品質基本規程を刷新し、TQM活動の柱である次の5つを定義しています。

1)品質保証

当社のお客さまおよび社会のニーズを満たす製品・サービスを提供するため、すべての業務を確立し、安全・安心を保証するとともに、新たな価値の創出に向けた開発活動を推進する。

2)日常管理

当社のすべての業務に対して、できばえを測定する方法・指標を考え、通常とは異なる結果が得られた場合には、迅速に原因究明し、対策を講じて品質の維持向上を図る。

3)方針管理

品質の維持向上活動をさらに改善・革新し、お客さまにとっての新たな価値を創出し、変化する社内外環境に対応するために戦略と目標をもって、取り組むべき課題・問題を明らかにし、達成に向けて遂行する。

4)小集団改善活動

日常管理、方針管理を通じて明らかとなったさまざまな課題・問題に対し、小集団チームによる解決と、それを通じた人材育成を図る。

5)品質管理教育

品質の維持向上、改善・革新を活発にするため、その前提としてTQM活動の柱を理解・意識するとともに、組織が業務に沿った階層別の教育体系を確立し、実践する。

年間を通じた「品質活動行事」の実施

毎年11月の全国品質月間だけでなく、年間を通じて品質活動行事を実施しています。国内グループ会社の全拠点で開催する品質展示会には毎年5,000名を超える従業員が来場し、当社の品質に対する考え方や職場のさまざまな品質活動に関する取り組みを共有する機会として役立てています。
その他、品質標語の募集や品質講演会の聴講による品質意識の向上、QCサークル発表会による活動成果に対する評価、海外事業所を含む現地トップ巡視による問題解決の促進など、各種行事を通じて全従業員参加型の品質の維持向上活動を推進しています。

品質展示会の様子

SDCA活動

仕事と作業の標準化(「S」Standardize)は、当社のTQM(品質経営)を支える重要な役割を担っており、ものづくり企業として、製造現場における日常管理を安定的かつ確実におこなうための現場SDCA(標準化・実践・検証・見直し)活動を全社で推進しています。いつもと違う“職場の異常”に敏感になり、風通しが良く、ムリ・ムダ・ムラのない日常を維持することで、ものづくりの品質向上に繋げています。

活動推進者の声

標準化活動で風通しの良い職場作りを

宮之城製造部では、作業の手順、方法、時間などのバラツキを低減するための標準化活動に取り組んでいます。この活動では、より安定した品質・生産を確保するため、段取り作業時間のバラツキやチョコ停の低減活動に取り組みながら、誰もが当たり前のことを当たり前に実施できる作業へと標準化しています。また、決められた通りの作業確認方法としてタブレット端末による作業評価システムを導入し、やりにくい作業を発見してもっと良い方法がないかを話し合うことで、あいまいだった作業を自信を持ってできるようになりました。工程内メンバーのコミュニケーションも活発になり、職場の雰囲気がさらに良くなったと実感しています。

※チョコ停:製造現場での設備や生産において、一時的に発生するはっきりしないトラブルによって短時間、停止したり空転する状態を指す。「チョコチョコ停止する」の略語。

プラグ事業部
宮之城製造部

ものづくりの質を高める品質教育

「ものづくりはひとづくりである」として人材育成に取り組み、品質管理やQCサークル活動などの充実した教育プログラムを多くの従業員が受講しています。また、さらに一歩進んだ現場での支援活動を強化しています。受講者が身近なテーマで手法のポイントを復習することで多くの気づきを得るとともに、周りの従業員への普及を期待しています。
お取引先さまに対しても、継続的な品質改善によって安定した高い品質の部材を納入していただけるように、品質教育や問題解決の実践支援をおこなっています。

品質教育の様子

研修担当者の声

「知っている」から「使える」品質知識に

品質教育プログラムでは、「新しい知見を得られた」「分析のポイントが分かった」など、知識を習得できたという声が聞かれます。この知識を実務で活用できる状態にするため、個々の従業員が掲げるテーマで実践指導をおこなっています。今後も、実務で品質知識を活かせる人材の育成を通して、製品や仕事の質の向上に努めていきます。

品質統括本部 加藤

QCサークル活動(小集団改善活動)

身近な問題・課題を継続的に改善し、人材育成や職場力向上を目的としたQCサークル活動を、「NQC活動」(NはNittokuの頭文字)と称して展開しています。

NQC活動の成果発表・共有

毎年11月の品質月間には、当社と国内グループ会社によるNQC活動の全社発表会を開催し、活動成果を発表しています。2016年度は、 同じ職種の活動を知ることでやる気に繋げ、自分の仕事の参考にもできるよう、発表会を間接部門と直接部門に分けて開催しました。 優秀事例として金賞を受賞した3サークルは、メンバー全員で「5ゲン主義」に基づいて目標を達成したこと、 メンバーの改善知識やコミュニケーション力が向上したことが特に評価されました。また、この発表会を「日特グループの発表会」という枠組みとし、 2015年度から海外グループ会社のサークルを招待して、優秀な改善事例の発表もおこなっています。
毎年6月に開催する全社の改善事例発表・表彰式では、年間を通して計画的にNQC活動をおこなってきた優良サークルを表彰し、その努力を称えることで、継続的なNQC活動を推進しています。
優秀な改善事例は、社外の発表大会に積極的に派遣しています。取り組んだテーマを社外で発表することで、刺激とやりがい・達成感、個人・サークルの成長を得て、新たな活動へと繋げています。最近では、社外の発表大会でも毎年いくつかのサークルが上位の賞を受賞しており、発表内容や結果は社内インフラで共有しています。

中央発表会(間接部門)
金賞受賞サークル

各部門におけるNQC活動の推進

各職場でのNQC活動を活性化させるため、当社の各工場で2013年度から、QCサークル指導士と、各事業部から選出された一般専門委員で構成する「専門委員会」を結成しています。一般専門委員は、研修会講師、世話人、講評者、社外研修受講などの2年間の活動を通じてNQC活動に関する知識・実践スキルを身に付け、任期終了後は自職場を中心に身近な相談員としての役割を担っています。NQC活動中央事務局では、一般専門委員を各職場に増やし、活動の活性化を目指しています。
こうした推進体制の継続的な改善を通してNQC活動の活性化や質向上を図り、会社の事業活動の各場面で、成果を出せる人材の育成を推進していきます。

一般専門委員によるアドバイス

国内グループ会社のNQC活動推進事務局の声

人材育成に繋げるNQC活動

当社では「もっとできる自分・もっと楽しい職場を目指しNQC活動を通じて学び成長しよう!」というスローガンのもと、人材育成に主眼を置いたNQC活動を展開しています。
2016年度は会合報告書による進捗状況の確認、QC手法・QCストーリーのアドバイスなど、各サークルへの支援のほか、以下の取り組みを実施しました。
  ・新任相談員・推進委員へ社外研修への参加促進
  ・活動活性化を目的とした女性社員限定の社内交流会の開催
こうした取り組みを通じて得た知識をNQC活動だけでなく日常業務でも活用し、結果として会社に必要な人材に繋がることを目的に活動を続けていきます。

セラミックセンサ NQC事務局

計測管理

ものづくりには、信頼できる測定結果を得るための適切な計測管理が欠かせません。ブランドを守るために、グループ全体に計測の重要性を理解してもらい、各社の課題に対応した支援をおこなっています。

国内グループ会社への計測管理システムの展開

高いレベルで運用できるように、計測管理システムの統一基準を設定し、品質保証体制の強化へ繋げています。
計測管理システム監査および製造現場計測確認を各社に対して実施し、基準の統一、仕組み・管理の質の向上を図りました。また、各社での現場確認・人材育成に向けてキーマンを育成するなど、自主的なレベルアップを支援しています。

グループ会社の計測管理責任者の声

計測機器の社内校正化

現在、当社は新工場の立ち上げを機に計測機器の社内校正化に取り組んでおり、日本特殊陶業とともに、校正者の育成・仕組みの整備・校正室の構築といった活動をおこなっています。日本特殊陶業との連携を今まで以上に深めながら、従業員の計測に対する知識・技能の向上を目指していきます。

日特スパークテックWKS
品質保証部
田中

海外グループ会社への計測視点からの支援

定期的に海外グループ会社の工場を訪問し、教育支援を通じた現地の校正者のスキル向上、ゲージの購入先の監査などをおこなっています。
仕組み・技能の質の向上を目指して「計測管理システム監査」および「校正技能認定」を実施するとともに、製造現場での計測確認を開始し、より踏み込んだ内容を確認することで、ものづくりに直結した計測管理レベルのさらなる向上を図っています。今後は各社で技能認定や教育、工程確認を自主的におこなえるよう、現地化に取り組んでいきます。
また、合理化の一環として、ゲージの現地調達を推進しています。現地調達には、海外の各工場で受入検査を正しく実施することが重要であり、その際にも計測技術が必要です。測定方法、測定技能の教育展開により、受入検査の精度向上、安定化に貢献していきます。

海外グループ会社の品質保証責任者の声

計測管理・計測技能のレベルアップを目指して

当社では日本特殊陶業と連携して、計測管理および計測技能のレベルアップのための活動を継続的におこなっています。2016年に実施した計測管理システム監査では「弱点」の発見があったのですが、その「弱点」の克服に向けた社内教育を実施することで、計測管理および計測技能の強化と向上を実現しました。今後も活動を継続し、さらなる成長を目指します。

インド特殊陶業 棚橋