Third-Party ReviewCSR報告書2017に対する第三者意見

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「CSR報告書2017」 は、情報開示方針に基づき、分かりやすく、信頼できる報告書を目指して編集しています。より良い報告書に向けて客観的なご意見をお聞きするため、SGSジャパン株式会社の都倉様から第三者意見をいただきました。

CSR報告書2017に対する第三者意見

2016年11月に国連グローバル・コンパクト(以下、UNGC)に署名され、人権保護・不当な労働の排除・環境への対応・腐敗防止といった4分野10原則に対し、組織の社会的責任を果たしていくことについて、改めて対外的に表明されたことをうかがいました。
以前より、日本特殊陶業グループではこれら4分野のみならず、ガバナンスの強化、消費者及び市場のニーズへの対応、地域社会への貢献等も含め、様々な社会的責任活動を継続されており、報告もされています。今回の表明は、社会的な関心の高まり及び組織の責任の大きさを鑑みて行われたのだと思います。社内的なUNGCへの署名に対する認知度向上はこれからとのことでしたが、社内CSR初級研修については継続的に実施されており、2017年度からはグループ会社にも展開を開始されています。また、初級研修以外にも、フォローアップに当たるような継続的な研修も検討されていることをうかがいました。
これらの活動は、組織内の社会的責任に対するさらなる認識向上に繋がる活動と考えます。今後の活動に期待します。

以前の意見書でもコメントしていますが、あいさつ運動、「ポ・ケ・手・な・し」の定着活動、安全衛生委員会による安全ルール順守立哨など、組織内での周知啓蒙活動は継続して行われていました。また、お取引先企業に対しても、5S改善支援や各種セミナーの開催を継続されており、互恵関係に努められています。
良好なコミュニケーションや風通しの良い職場は、このような周知啓蒙を一過性のものにせず、組織の文化にしていくことから醸成されるものだと考えます。また、良好なコミュニケーションは、ガバナンスおよびコンプライアンスの強化にも繋がると考えます。これらの活動を継続されていることは、コミュニケーションを大切にしていることの表れであり、日本特殊陶業グループの魅力の一つであると考えます。今後も継続的な活動を期待します。
また、人財方針には、従業員に対する学習や成長の機会提供がうたわれており、実際に、様々な機会提供の実績が報告されています。中でも、DNA(Dynamic New Approach)プロジェクトの取り組みは、従業員の自由意思によって参画でき、場合によっては、従業員自身の発案による新事業プロジェクトを軌道にのせることができる機会が提供されていることをうかがいました。
正に従業員の成長の機会であり、これも日本特殊陶業グループの魅力の一つであると考えます。この取り組みについても、是非継続的な報告を期待します。

障害者雇用率は依然として法定基準2.0%を下回っていることが報告されています。日本特殊陶業グループではダイバーシティ推進に取り組んでおり、この障害者雇用についても積極的な組織内周知などにより、2016年度は1.9%まで上昇、さらに2017年度は新たな組織を立ち上げるといった活動を実施しており、課題解決に向けた活動推進をうかがいました。報告書においても、このような自らの課題に対する取り組みを開示していくことは、組織の信頼性向上に繋がると考えます。
環境の報告では、違反及び苦情の内容、及び対応状況を具体的に報告されています。このように、組織にとっての解決に至っていない課題に対しても、状況報告されることについて今後に期待いたします。

近年、日常のニュースにおいてもSDG'sの名を聞くように、急速に企業や組織に対する社会的責任活動への要求や、開示要請が高まっています。CDP(カーボン・ディスクロージャー・プロジェクト)やDJSI(ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックス)などをはじめとした組織に対する質問書においても、環境及び社会性データの開示や第三者による検証が要求されるのみならず、それらのデータ項目自体も、水資源や森林資源の利用など、多岐に広がってきています。
これは投資家のみならず、社会全体が組織の「在り方」について無関心ではいられない状況になってきたことの表れと考えます。
日本特殊陶業グループではUNGCに署名されましたが、さらに透明性を高め、組織の説明責任をより高いレベルで果たされることを期待します。

※ このコメントは、本書が一般に公正妥当と認められる環境報告書等の作成基準に準拠して正確に測定、算出され、かつ事項が漏れなく表示されているかどうかについて判断した結論を表明するものではありません。

SGSジャパン株式会社
サステナビリティサービス部
主任検証人
都倉 知宏 様

2017 CSRへの取組みに対して / 第三者意見をいただいて

このたびは、弊社のCSRへの取り組みに対して貴重なご意見をいただき、ありがとうございました。都倉様には、この5年、一貫して弊社の取り組みをみていただいていますので、「第三者意見」としてのコメントは、弊社への叱咤激励として受け止めております。 当社に期待を寄せてくださるステークホルダーの皆さまに、「飾らない当社をお見せする」という思いを、昨年よりも強く持ってCSRのまとめとして作成しました。

また、わかりやすい言葉を用いることや、私たちには“当たりまえ”でも、ステークホルダーの皆さまには大事な情報かもしれないという気持ちも込めてお伝えしております。企業に対する社会の要請は年々増しています。業績で応えるのはもちろんのこと、企業の本業を通じて環境、人権問題他社会に貢献できてはじめて、企業の取り組みが認められると考えております。

当社はESGを重視する投資家の指標銘柄に選定、またSRIに特化した世界的な投資調査機関より企業の持続可能性の面で評価をいただいています。

これからも皆さまから寄せられるご期待にお応えできる企業であり続けられるように、努めてまいります。

日本特殊陶業株式会社
経営戦略本部 リスク管理部部長
二村 雅也