IGNITE YOUR SPIRIT PROJECT

PROJECT012018.03.04

宇宙とセラミックスを楽しく学ぼう!

日本特殊陶業・JAXA共催
1Day サイエンススクール

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心と夢に火をつけてほしい。
そんな思いで小学生に向けた
「1Day サイエンススクール」を開きました。

人類最後のフロンティア、宇宙。今や宇宙旅行や火星への移住計画が現実的に研究され、さまざまな実験がおこなわれる時代です。
宇宙にかける夢がますます大きくなってきましたが、実は私たちの会社にも宇宙開発を支えている技術があります。
それは暮らしや産業に欠かせないセラミックス。
今回は、身近な素材が宇宙につながっていることを学び、心と夢に火をつけてほしい。
そんな思いで小学生に向けた「1Day サイエンススクール」を開きました。

1 迫力いっぱいの映像から始まったサイエンススクール

2018年3月4日(日)の午後、愛知県小牧市内の小学生23名が、ここ日本特殊陶業小牧工場のコミュニティプラザに集まってきました。
今日は楽しみにしていた「1Day サイエンススクール」。宇宙で活躍するセラミックスについて学べると知って応募した小学4年〜6年生です。宇宙空間に次々とロケットを打ち上げるJAXA(国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構)の共催を得て開催した、当社初めての取り組みです。

会場に着いた参加者は、NGK・NTKと「1Day サイエンススクール」のロゴマークが入ったオレンジ、グリーン、ブルー、イエロー、ブラック、ホワイトのオリジナルキャップをかぶり、チームに分かれて指定のテーブルに。
最初のプログラムは、オープニング映像「宇宙で活躍するセラミックスについて」。レーシングカーが走り抜ける迫力ある映像と、日本が誇るHⅡAロケットの打ち上げシーンに目を奪われました。

2 身近なセラミックスが宇宙で活躍する驚き

オープニング映像の次は第1部。司会は宇宙飛行士を目指す“宇宙女子”黒田有彩さん、講師は当社の若手社員です。

セラミックスの原料である白い粉を見たり、学校や家庭にある身の回り品の中でセラミックスが使われているモノは何かをクイズ形式で考えたり、焼き物で有名な愛知県の歴史を振り返りながら、セラミックスの基礎を学びました。

身の回りで使われるセラミックスの次は、コンピュータの心臓部で使われるセラミックスや人の骨の欠けた部分を補う医療用セラミックス、圧力をかけると発電する圧電セラミックスなど、発展するセラミックス技術の話。

最後は宇宙で活躍するセラミックスです。大型ロケットの打ち上げ映像を使って、セラミックスがどこで使われているか考えました。答えはロケットに積んだ燃料に火をつける当社製のイグナイタプラグ。
3,000℃近くになるロケットエンジンの中の高温に耐える特殊なセラミックが使われていることを知って、子どもたちの目も輝きました。また、地球観測衛星「雷神2」の望遠鏡のレンズにも厳しい宇宙環境に耐えられるセラミックスが使われるなど、宇宙開発にはセラミックスが欠かせないとアピールすることができました。

<第1部 講師インタビュー>

日本特殊陶業 広報部 抱井

講師役を引き受けた当初は、むずかしいセラミックスのことが小学生に伝わるかどうか心配でしたが、宇宙に関心のある人やセラミックスのことを知っている人もいたせいか、話している中でも手応えを感じ、思っていたより伝えることができたと思います。
当社のセラミックス関連の多彩な技術を深掘りしてお話ししたいと考えたこともありましたが、身近なテーマ、身の回りにあるセラミックスから宇宙開発に役立っているセラミックスへと展開したほうが参加者の心に残ると思い、プログラムを構成しました。
今日の企画が、将来の「日特ファン」づくりにつながればうれしいですが、参加した小学生たちが、夢に向かって自分の心に火をつけてくれればもっとうれしいですね。
子どもたちと真剣に向き合ったことで、私自身、もっと情熱を燃やして仕事に取り組んでいこうと思えた本当に楽しい1日でした。

3 本物のロケットの原理をアルコールで再現

セラミックスのことを学んだら、いよいよJAXAの清水先生が登場。楽しみにしていたロケットづくりに挑戦です。

本物のロケットには燃料が積まれ、それを燃やすと高温で高い圧力のガスが発生し、そのガスを吹き出すとその反動で飛びます。子どもたちが作るアルコールロケットも、同じ原理で飛んでいくことを学びました。

ロケット作りでは、好きな形の尾翼を付けたり、胴体に思い思いの絵や自分の名前を書いたりと、初めて顔を合わせたのにもかかわらず、チームごとに賑やかに話し合いながら作業を進め、たちまち6機のロケットが完成。清水先生とJAXAのスタッフが、機体が安全に発射できるかどうか確認し、実射の準備が完了しました。

4 歓声と大きな発射音とともに飛び出すロケット

ロケットの実射は、清水先生とJAXAのスタッフが用意した実射レーンをセットしたスポーツルーム(体育館)でおこないました。

実射は3チームずつでそれぞれ2回。最初、オレンジ、グリーン、ブルーのチームが準備をします。JAXAのスタッフが誘導し、安全に燃料を入れロケットをセット。点火担当の1人が安全装置を解除し、もう1名が発射ボタンを押します。
「打ち上げ5秒前!みんなで、4、3、2、1・・・」
司会の黒田さんの声に合わせて、全員でカウントダウン。そして短い破裂音とともに3機のロケットがいっせいに発射。歓声をあげ、みんなで成功を喜びました。

次はイエロー、ブラック、ホワイトの3チームによる実射です。清水先生とJAXAのスタッフの誘導のもと手際よくロケットをセットし、こちらも発射を成功させました。子どもたちの笑顔がはじけると、「1Day サイエンススクール」の開催に取り組んできたスタッフの顔にも笑顔があふれていました。

こうして終了した初めての取り組み。参加した小学生の皆さんが科学や技術への関心を深め、心の中に小さな火を点火できたのならこれ以上の喜びはありません。
これからも将来を担う子どもたちが夢を描き、情熱を燃やせるようなきっかけとなる活動を続けていきたいと考えています。

<第2部 講師インタビュー>

清水先生(JAXA 宇宙教育センター 工学博士)

みんな最初は緊張していたようですが、それぞれの班分けで自分の役割分担もあり、だんだんとグループとして団結していく様子が見て取れました。子どもたちも楽しんでセラミックスの勉強をされたのではないでしょうか。
ロケットの製作では、ロケットにデザイン画を描くときにも星のマークを入れるシンプルかつテーマに合った図柄を描くチームや、思い思いのデザインを書くチームもあり、個性あふれるものができ上がったと思います。結果的に子どもたちはロケットを実際にデザインし、尾翼・ノーズコーンを作り、一つの作品を作る、その面白さを十分感じていただいたのではないかと思います。
子どもたちが自分の小学校・学級へ戻り、今日経験したことを友だちにお話されればより広く新しい知識の拡散になると思います。子どもたちに期待したいですね。

<参加者インタビュー>

みずほさん(4年生)

ふだんから理科が好きで、宇宙の広がりに興味を持っていました。だから「1Day サイエンススクール」の案内を見て、楽しそう、参加したい、と言ったら、お父さんが応募してくれました。今日は、アルコールロケットを発射した時の音にびっくりしましたが、ロケットを作るのは楽しかったです。理科とかサイエンスが好きなので、これからも勉強を頑張りたいです。でも本当になりたいのはポケモントレーナーですけど(笑)。

りょうせいくん(4年生)

学校で「1Day サイエンススクール」の案内を見て、自分で応募しました。今までにもロケット発射の実験はしたことがありますが、今日のアルコールロケットのスピードには驚きました。セラミックスも少しは知っていたので、宇宙で活躍するセラミックスの話はおもしろかったです。学校では理科の実験が好きですが今は元素のことに興味があるので、これからも理系の勉強を頑張りたいと思っています。

※学年は3月4日時点