産業・環境

Industry・Environment

戦後の混乱が落ち着いた1949年(昭和24年)、NTK特殊陶磁器として、プラグ生産と並ぶ製品の多角化が本格的に進められました。
1950年代半ばには、「NTKブランド」の基となるセラミック製品の開発を出発点に、産業・環境に関する製品を展開。中でも圧電磁器は、圧力を加えて電圧を発生させたり、電圧を加えて音波を発生させたりするなど、セラミックスが持つ能動的な性質を利用したものです。
その後、NTKブランドはニューセラミックスとして、現在、プラグ関連製品以外に広く使用されています。

圧電体

Piezo-igniter

セラミックスの特徴を活かした産業・環境製品として、初期には蒸発皿、燃焼るつぼ、紡績用糸道、ビーカー、保護管、燃焼管など、さまざまな製品が作られました。
1963年には米国企業と技術援助契約を締結し、チタン酸ジルコン酸鉛磁器の特許と、これを応用した電気濾波器の特許実施権を取得。圧電磁器製品の開発を進めました。
圧電磁器製品は、従来のセラミックの受動的な性質の利用とは異なり、圧電磁器に圧力を加えて電圧を発生させたり、電圧を加えて音波を発生させたりする能動的な性質を利用したものです。
1965年には、圧電素子と、圧電素子を組み込んだ着火装置「ピエゾライタ」を開発し、ガス器具メーカーを通じて販売しました。
このピエゾライタは、マッチも電池も要らないため、家庭用のテーブルコンロ、ガス風呂、ガスストーブ、瞬間湯沸器用として広く一般に普及し、1971年にはガス会社により正式に標準規格化されました。

超音波振動子

Ultrasonic Transducer

圧電セラミックスの原理を応用し、超音波を発生させる振動子の開発が1967年に始まりました。
音波は、音源が振動することによって発生しますが、超音波の周波数は人間が聴くことができない高い周波数であり、その発生には特殊な方法が必要です。
圧電セラミックスを電極間に挿入して電圧をかけると、振動子が伸びたり縮んだりして振動することで、超音波が発生したり、電圧が生じたりします。
これらの原理を応用したPZTセラミック単体振動子やボルト締めランジュバン振動子を、洗浄用として発売。1973年には、超高電圧電力線ケーブル製造用超音波架橋装置を開発。
1975年には、魚群探知用の超音波振動子を商品化しました。
現在は、加工機・洗浄機・ボンダー装置の産業機器用、歯科のスケーラー、手術用メスや結石破壊などの治療装置用などの幅広い分野に採用されています。

セラミックヒータ

Ceramic Heater

1979年に、IC用パッケージの積層技術を応用し、オートチョーク用セラミックヒータが発売されました。
冷間時に自動的に混合気を濃くする方式であるオートチョークにおいて、自動でチョークやスタータを作動あるいは停止させるため、サーモスタットが用いられます。
このサーモスタットを作動させるため、当社のセラミックヒータが使用されました。
その後、セラミックヒータは温水便座や24時間風呂、半導体製造装置などに用いられるようになります。
当社のセラミックヒータは、配線をセラミックス内部に埋設して一体焼結しており、耐酸性、耐アルカリ性に優れ、断線や経時変化が少なく、昇温速度が速いなどの特長があります。
現在は、電熱機器をはじめとするさまざまな機器に組み込まれ、DNA分析装置やパーマ液などの液体加熱用、石油ファンヒータ気化用などに活用されています。

ベアリング用ボール

Bearing Ball

窒化ケイ素材料は、たとえば自動車エンジンの燃焼温度を向上させる構造材料として注目されていた高性能セラミックスです。
新しい焼結技術に着目して研究を続け、信頼性の高いガス圧焼結窒化ケイ素体を実現させました。
1984年には、当社の基礎技術力が認められ、旧新技術開発事業団から「ガス圧焼結法による窒化ケイ素焼結体の製造技術」について、開発委託を受けることとなりました。その成果は、ターボチャージャー用セラミックローターをはじめとした自動車エンジン部品に加え、ベアリングや切削工具などへの応用が図られました。
1999年には、窒化ケイ素ベアリングボールが半導体業界の回復にリンクして急伸。
現在では工作機械用スピンドルなど高回転用途や高温薬液中などの特殊環境など、メタル軸受では困難な用途に使用されています。

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