Occupational Safety Activities労働安全の取り組み

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業務事故の撲滅に向けて

2015年度の全社業務上災害発生件数は13件で、全度数率は1.06でした。発生件数自体はここ数年と同レベルでしたが、「リスクアセスメント」をはじめ、「即場KY」「指差し呼称」など、労使一体となった安全衛生活動の成果が少しずつ表れ、重篤な災害に繋がるような設備の稼働部に関わる災害や休業災害は減少傾向となりました。その一方で、派遣社員による業務上災害の割合が増加傾向にあるため、派遣元とも協力し、教育・啓発の強化を図り、業務上災害のさらなる低減を進めています。
また2015年度は、社有車へのドライブレコーダーの導入や、全従業員に対する交通安全教育会の開催によって、従業員の交通安全意識の向上を図りました。

交通安全講習会の様子
災害度数率の推移

教育・啓発の充実

入社時の安全衛生教育に始まり、3年目・職長(リーダー)教育・係長・管理職教育と、各階層に合わせた安全教育を実施しています。また2014年度から入社10年目の従業員に対する安全教育も新規で開催しており、職場における日常の安全衛生活動の活性化を図っています。さらに全従業員に対する啓発活動として、毎年、各工場で安全衛生・環境大会を開催しています。この大会の中で、安全衛生に関する取り組み紹介や危険体感機を経験してもらうなどして、従業員の安全衛生に対する意識向上に取り組んでいます。
当社の安全文化構築のための教育・啓発啓蒙ツールとして、全従業員へ『安全衛生心得』を配布しています。各職場で読み合わせに活用するなどして、社員一人ひとりの安全行動に繋げています。また、管理監督者は、職場パトロールやKYT、ヒヤリハット事例の共有化も実施し、職場の安全衛生管理の責任者として活動しています。これらの職場の活動状況については内部監査などで確認しています。
安全衛生委員会では、設備の安全点検や工場長も参画した安全巡視などを実施し、組織横断活動の特長を活かして職場の自主的な点検では気づかない課題を明確にして、安全・安心な職場づくりに寄与しています。
また、2014年度から開始した低頻度・久しぶりの作業前に危険箇所・手順を確認する「即場KY」、ヒューマンエラーを防止するための「指差し呼称」も浸透し、従業員の安全意識向上に繋がっています。
さらに、安全衛生活動の強化をグローバルで進めています。2015年度には、マレーシアNGKおよびインドネシアNGKの工場を訪問し、現地の活動確認や情報交換を実施しました。今後も、日特グループとしての安全衛生水準の向上に取り組んでいきます。

安全訓練道場における安全衛生教育訓練

「従業員の危険を感じる感性を磨く・・・そして災害にならないように考える」を方針とした教育を実施するために、2013年3月にものづくり教育訓練場の一部に安全訓練道場を設立しました。ここでは、32種類の体感設備を保有し、当社ならびにグループ会社の従業員が職場でおこりうる災害を想定し、挟まれ・巻き込まれなど言葉では伝わりにくい労働災害を疑似体験することで、災害の危険性や発生する状況を学びます。
また、グループディスカッションにて「どうすれば労働災害が防げるのか?」を参加者自身が考えています。
昨年は、約1,000名が受講しました。

職場とともに取り組む安全衛生委員会活動

安全衛生委員会活動の一つとして、安全・安心な職場づくりを目指して2015年度から「安全観察」という巡視手法を新たに取り入れています。
従来の巡視では職場の5Sを中心に指摘する傾向がありました。しかし、業務上災害は作業中の不安全行動に起因して発生することが多いため、安全観察では、同じ場所から定点観察して、作業者の行動を中心に職場のリスクを確認しています。
この安全観察により、作業の手順書を見ているだけでは気づけない作業者のムリ・ムダ・ムラから発生する不安全行動に気づくことができます。参加者からも、「作業方法の改善のために有効な方法であると感じた」など、前向きな意見が出ています。

RA(リスクアセスメント)の取り組み

OSHMS(労働安全衛生マネジメントシステム)の中心的な活動であるRAでは、職場の設備・化学物質・作業などに潜むさまざまなリスクを見える化しています。当社では、従来取り組んでいたRAの手法を2013年度に見直し、危険源に着目する手法に切り替えました。当社内でRA手法の展開を順次進め、2014年度に展開が完了し、現在では各職場にて調査・評価を進めています。展開後の職場に対しては、環境安全部が個別に巡回するなどして、疑問点の解消や進捗のフォローを実施しています。
また2015年度からは国内グループ会社にも展開範囲を拡大し、RAの研修会を順次開催しています。
この活動を通じて、職場のリスクの大きさに応じて対策の優先度を決め、計画的なリスク低減対策と職場管理対策を実施することにより、安全・安心な職場づくりに繋げることができます。

実機を使ったRA実践研修の様子

安全衛生担当者の声

総員参加で取り組む、安全宣言

労働災害を減らすためには、職場で働く皆さん一人ひとりの協力が必要です。安全について少しでも考えて、行動に移してもらうため、毎年、各工場で開催している安全衛生・環境大会の中で、経営層も含めて「わたしの安全宣言」を記入してもらいました。ぜひ職場でも安全宣言を実践して、安全について考える時間を増やしてほしいです。

環境安全部
一川

作業環境の改善

化学物質を取り扱う職場や粉じん、騒音が発生する職場において、法令に基づき作業環境測定を実施しています。第Ⅲ、第Ⅱ管理区分となった職場では、第Ⅰ管理区分となるように改善を進めています。
また、夏季には、暑熱職場においてWBGT(湿球黒球温度:暑さ指標として用いられる)の測定、水分・塩分の補給、冷却保護具の支給、勉強会の開催、経口補水液の自販機設置など、熱中症予防に取り組んでいます。
オフィスでは、照度や温度・湿度を測定して、作業に適した環境を維持しています。冬季には各職場に加湿器を設置し、風邪の蔓延やインフルエンザの感染予防に努めています。
2015年度には、厚生労働省より展開された「STOP!転倒災害プロジェクト」の活動の一環として、会社としても労使一体となって取り組み、転倒危険箇所マップの作成や歩車分離、職場懇談会テーマでの意見吸い上げ・対策、啓発活動など、転倒災害撲滅に向けた活動を展開しました。

※所属・役職は2015年度当時