Occupational Safety Activities労働安全の取り組み

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基本的な考え方

当社では災害の再発防止だけでなく、未然防止のためにさまざまな安全活動を実施しています。「ひと」「もの」「しくみ」の視点で安全文化の構築を目指し、安全最優先の取り組みを進めています。

業務事故の撲滅に向けて

2016年度の全社業務上災害発生件数は9件(2015年度:13件)で、全度数率は0.74でした。9件のうち1件は休業災害(2015年度:1件)であり、治具の鋭利部で手を切創した災害でした。災害の総件数および大きなリスクのある設備の稼働部に関わる災害は年々減少傾向であり、撲滅を目指して、安全観察、指差し呼称、即場KY等を継続していきます。
また、2015年度は派遣社員による業務上災害が4件発生したため、派遣元と協力して、日本語・英語・ポルトガル語の3言語で教育資料を作成し、安全衛生教育の強化を図りました。こうした結果、2016年度は、派遣社員の災害は0件となりました。
※即場KYとは、非定常時や突発作業、1か月以上の久しぶり作業に取り掛かる前に実施するKYのこと。

安全観察の様子
災害度数率の推移

RA(リスクアセスメント)の取り組み

RA(リスクアセスメント)はOSHMS(労働安全衛生マネジメントシステム)の中心的な活動です。当社では2013年度より職場の設備・化学物質・作業から危険源を詳しく調査し、それぞれの危険源に対して評価をおこなう形式へと見直しを進めてきました。現在はこの調査・評価の段階から徐々にRM(リスクマネジメント)の活動に切り替わりつつあります。
RMではRAで調査・評価した危険源に優先度をつけ、ハード対策やソフト対策(残留リスク管理)をおこなっています。また環境安全部員が職場を個別に巡回するなどして、疑問点の解消や進捗のフォローを実施しています。さらに化学物質に関しては、規制強化の動向を受け、新しい評価方法への見直しをおこないました。

安全衛生担当者の声

化学物質管理システムの活用

現在、化学物質を取り巻く規制が厳しくなってきており、会社として化学物質管理の強化が求められています。この社会的な要求に対応するため、化学物質管理システムを更新しました。新しいシステムによりSDS(安全データシート)の社内運用がより効率的になるとともに、職場での管理事項が容易に把握できるようになりました。また、化学物質RAの機能も盛り込みました。

環境安全部 鈴木

作業環境の改善

化学物質を取り扱う職場や粉じん・騒音が発生する職場に対しては、法令に基づき作業環境測定を実施しています。第Ⅲ、第Ⅱ管理区分となった職場では、第Ⅰ管理区分となるように改善を進めています。
また、暑熱職場では温湿度の測定、水分・塩分の補給、冷却保護具の支給、経口補水液の配備など、熱中症予防に取り組んでいます。
オフィスでは、照度・温度・湿度を適正に管理し、作業に適した環境を維持しています。冬季には加湿器の使用により風邪の蔓延やインフルエンザの感染予防に努めています。
さらに、厚生労働省より展開された「STOP!転倒災害プロジェクト」の活動を継続し、会社としても労使一体となって、転倒危険箇所への対応や歩車分離、職場懇談会テーマでの意見吸い上げ・対策、啓発活動など、転倒災害撲滅に向けた取り組みを進めています。


教育・啓発の充実

入社時の安全衛生教育に始まり、3年目・10年目・職長教育・係長・管理職教育と、各階層に合わせた安全衛生教育を実施しています。さらに全従業員に対する啓発活動として、毎年、各工場で安全衛生・環境大会を開催しており、安全衛生に関する取り組み紹介や危険体感機を経験してもらうなど、従業員の意識向上を図っています。
また、当社の安全文化構築のための教育・啓発ツールとして、全従業員へ『安全衛生心得』を配布し、各職場で読み合わせに活用するなど、従業員一人ひとりの安全行動に繋げています。職場の管理監督者は安全衛生管理の責任者として、職場パトロールやKYT、ヒヤリハット事例の共有化といった活動にも取り組み、これらの職場の活動状況については内部監査などで確認しています。

安全訓練道場における安全衛生教育訓練

「従業員の危険を感じる感性を磨く・・・そして災害にならないように考える」を方針とした教育を実施するため、2013年3月に、ものづくり教育訓練場の一部に安全訓練道場を設立しました。当社ならびにグループ会社の従業員が、職場で起こりうる災害を想定し、34種類の体感設備の利用を通して挟まれ・巻き込まれなど言葉では伝わりにくい労働災害を疑似体験することで、災害の危険性や発生する状況を学びます。2016年度は約3,000名が受講しました。
2017年度は、転落・転倒災害防止を意識したバーチャル・リアリティー体感設備を製作し、より行動面における労働災害を防止する教育を導入しました。

バーチャル・リアリティー体感の様子

安全衛生委員会でのルール遵守立哨

安全衛生委員会活動の一つとして、安全・安心な人・職場づくりを目指したルール遵守立哨をおこなっています。
この立哨では、特に指差し呼称に重点を置いて活動しています。当社では、工場敷地内の横断歩道箇所を中心に指差し呼称シールを貼り付けており、シールの貼付箇所では指差し呼称を実施するよう、従業員に指導しています。立哨開始当初は指差し呼称に消極的な従業員もいましたが、この立哨を通して少しずつ定着してきました。指差し呼称の実施は、ミスを減らし、労働災害の発生予防に繋がることから、今後も定着を目指して活動していきます。
※立哨とは、一定の場所に立って警戒・監視すること。

ルール遵守立哨の様子