Third-Party ReviewCSR報告書2018に対する第三者意見

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「CSR報告書2018」 は、情報開示方針に基づき、分かりやすく、信頼できる報告書を目指して編集しています。より良い報告書に向けて客観的なご意見をお聞きするため、SGSジャパン株式会社の都倉様から第三者意見をいただきました。

CSR報告書2018に対する第三者意見

グループ統一優先対応リスクとして、BCM(事業継続管理)の推進と腐敗防止(特に贈賄)を定められた経緯についてうかがいました。組織のCSR委員会において、経営への影響度および変化する社会情勢を考慮したリスクアセスメントに基づいた決定であり、組織の社会的責任を管理するプロセスが適切に運用された結果として特定されたものであることが確認できました。しかし、これら一連のプロセスについて、うかがったお話から詳しく確認できたのですが、今回の報告書においても、定期性も踏まえたリスクアセスメントの実施時期、評価軸、基準値など、組織が管理しているプロセスの詳細報告があると、信頼性がさらに向上すると考えます。また、今回特定されたBCMの推進や腐敗防止は、組織の社会的責任のさまざまな側面に関連してくると考えます。例えば、人財不足は事業継続に大きく影響しますし、適切な人財の確保および教育を怠れば、腐敗の温床となりかねません。さらに、サプライヤ-(協力会社)の確保およびサプライヤ-との適切な互恵関係の構築もしかりです。同じ社会課題について継続的に報告することも、比較可能性の確保の観点からとても重要なことですが、この比較可能性を維持しながら、関連する課題報告における優先リスクへの対応状況の報告についても、検討の余地があると考えます。

BCM推進報告の防災訓練の実施を確認したところ、国内グループも含め、同日に実施されていることを確認しました。この訓練では、大規模災害時の対応を想定した拠点間連携などを実施されており、効果的な取り組みと考えます。グループ統一課題に対するグループ全体での対応として、特筆に値します。

2016年11月に国連グローバル・コンパクト(UNGC)に署名され、組織外に対しても社会的責任を果たしていくことを表明されていることはすでに確認しています。組織外部だけでなく、内部でのCSRの浸透を目的とした研修も継続的に実施されていました。さらに、これらの活動を国内グループ会社にも拡大されていることは特筆に値します。従業員一人ひとりが、組織の一員であることおよび社会的責任を担っていることについての認識向上は、最重要課題であると考えます。組織の社会的責任を実行するのは人であり、その人がどのような考えを持って行動するのかに左右されます。これらCSR浸透活動は即効性があるものではなく、一度実施しただけで目的が達成されるものでもありません。CSR社内研修にアドバンスコースを新たに設定、運用されていることを確認していますので、今後の継続的な活動においてサプライチェーン全体への拡大を期待いたします。

CSR報告書では、組織の社会的責任に関連する非財務情報のみで、非財務情報の財務的な側面が報告されていない状況です。非財務情報に関してステークホルダーでもある程度の判断ができるような情報開示の仕方について、検討の余地があると思われます。

CDPによる温室効果ガス排出や水ストレス影響の開示など、組織に対する社会からの要求が年々高まる中、これら開示要求にも適切に対応されており、ベンチマークとしていることもうかがいました。また、GHG(温室効果ガス)の排出量に対する外部検証も新たに実施されており、透明性を高める活動をさらに拡大されました。今後も、グループ全体を対象とした、これら外部検証の継続的な実施とさらなる拡大を期待いたします。

※ このコメントは、本書が一般に公正妥当と認められる環境報告書等の作成基準に準拠して正確に測定、算出され、かつ事項が漏れなく表示されているかどうかについて判断した結論を表明するものではありません。

SGSジャパン株式会社
認証・ビジネスソリューションサービス部
主任審査員
都倉 知宏 様