新時代への挑戦

燃料電池自動車(FCV)の実用化を機に、「水素エネルギー」が大きな注目を集めている。水素エネルギーは使用時のCO2排出量がゼロで、水をはじめ天然ガスやバイオマス、さらには汚泥からも取り出すことができる「究極のエコエネルギー」。近い将来、私たちの社会を支えるエネルギーの新しい主役として大いに活用されることだろう。

この水素活用はクルマに限ったことではなく、家庭での活用がすでに始まろうとしているのだ。それが、家庭用燃料電池コージェネレーションシステムという省エネルギー機器で、そこで使用されるのが、ニットクが開発を進めている「SOFC(固体酸化物形燃料電池)」なのだ。

燃料電池にはいくつかの種類があり、それぞれ作動温度や発電効率などが異なる。SOFCは高温で作動するため、高い発電効率を得ることができるというメリットを持ち、低コスト化も実現できる。そのSOFCには「ジルコニア」というセラミックが使われるため、ニットクがこれまで培ってきたセラミック加工技術やノウハウを十分に活かすことができるのだ。

ニットクでは現在、SOFCに関する研究開発を多角的に進めている。家庭用燃料電池コージェネレーションシステム向けに開発を進めているのが「平板形SOFC」だ。平板形SOFCは小さな体積で発電できるため、システムの小型化に貢献できる。2017年からは家庭用に加え、より出力の大きい業務・産業用にも開発範囲を拡大している。

ニットクはまた、強度が高く熱にも強い性質を持つ「円筒形SOFC※1」と、マイクロガスタービンを組み合わせた「加圧型複合発電システム」の実証事業も開始した。この実証の先には、中・大容量の発電システム実用化が待っているのだ。

世界が待ち望むSOFCをトータルにつくることができる企業は世界でも数えるほどしかなく、ニットクはその中でもトップを獲れる可能性を十分に秘めている。ニットクの新時代への挑戦は、今日、この瞬間も続いている。

※1 円筒形SOFC・・・三菱日立パワーシステムズ株式会社と日本特殊陶業株式会社が業務提携し取り組み中。

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