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PROJECT042018.10.13

宇宙やセラミックスを通して
“学びの楽しさ”を体感しよう!

日本特殊陶業・JAXA共催
1Dayサイエンススクール in鹿児島

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「なぜ?」という学びの種を育て、
子どもたち一人ひとりの花を咲かせたい。

2018年9月、国際宇宙ステーションに食料や実験装置などを運ぶ無人の宇宙船「こうのとり」が、
H-IIBロケットによって打ち上げられました。
その舞台となった種子島宇宙センターや、宇宙関連の観測所や通信所がある鹿児島県に、
日本特殊陶業も宮之城工場を構えています。
今回、JAXA(国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構)と協力して、
当社にもゆかりがある鹿児島の子どもたちを対象に、「1Dayサイエンススクール」を開催しました。

宇宙とセラミックス」を学び、科学の扉を開く1日

2018年10月13日(土)、鹿児島県薩摩郡さつま町の宮之城総合体育館サブアリーナで「1Dayサイエンススクール」を開催しました。集まったのは、さつま町内の小学生。オレンジ、グリーン、ブルー、イエローの4チームに分かれて席につき、これから始まる特別授業への期待感に胸をふくらませていました。

今回のサイエンススクールのテーマは「宇宙で活躍するセラミックス」です。クイズや体験を交え、暮らしを支えるセラミックスについて楽しく学び、宇宙開発の最前線にも迫ります。“新しいことを知るおもしろさ”を体感してもらい、子どもたちの知的好奇心や探究心、チャレンジ精神に火をつけたい。そんな思いで、JAXA宇宙教育センターの方々と協力して多彩なプログラムを用意しました。

見て、聞いて、触って確かめる、セラミックスの不思議

レーシングカーやロケットの迫力あるオープニング映像とともに、登場したのは司会者の黒田有彩さん。宇宙飛行士を目指しながら、タレントとして宇宙の魅力を伝える活動に力を注いでいます。子どもの頃から科学が好きだったという黒田さんの進行のもと、サイエンススクールがスタートしました。

第1部では、当社の若手社員が講師を務め、セラミックスの原料や特性、技術が発展した歴史などを解説。子どもたちは、マグカップ、スマートフォン、トイレ、電球、自動車、ロケット、人工衛星、人工骨など、身近なものから最先端の分野まで幅広く使われ、進化し続けるセラミックスに興味津々。目を輝かせ、話に聞き入っていました。
さらに、普段は目にすることのない、セラミックスの原料や製品に直に触れた子どもたち。サラサラの粉が、焼くことによって石のように硬く丈夫になる、その不思議さに惹き込まれていました。

〈PICK UP 1〉 スパークプラグ

さつま町内にある宮之城工場は、自動車やバイクのエンジンに使われる点火装置「スパークプラグ」を製造している世界No.1のスパークプラグの工場です。そのスパークプラグにもセラミックスが使われています。押し固めただけのときは脆く、子どもたちは実際に触って折れやすさを確かめました。乾燥、焼成と製造工程が進むにつれて大きさや硬さが変化することも、実物を見ながら確認。「全然折れなくなった!すごい!」と子どもたちは驚いていました。

チームで協力して、アルコールロケット作りにチャレンジ

第2部の講師は、JAXA宇宙教育センターの清水先生です。ロケットに使われているセラミックスや、ロケットが飛ぶ原理をわかりやすく説明。「ロケットは液体水素を燃やし、ガスを出して飛びます。今日は、その原理と同じ要領で飛ばす『アルコールロケット』をみんなで作りましょう」と子どもたちに語りかけました。

本物のロケットは、多くの人々の力を結集して打ち上げられています。そこで清水先生がロケット作りにおいて大切にしたのは、“チームで協力すること”。子どもたちはチームメイトと話し合いながら部品をつけ、模様を描き、個性豊かなロケットを完成させていきました。

〈PICK UP 2〉ロケット用プラグ

熱に強くて丈夫という特性を活かし、セラミックスは宇宙開発の分野でも活躍しています。その代表例が当社製の「ロケット用プラグ」。3000℃近くの熱に耐える特殊なセラミックスが材料です。手のひらにおさまるほどの小さなプラグですが、ロケットのメインエンジンの燃料に火をつける、重要な役割を担っています。今回、この貴重なロケット用プラグも特別に公開。子どもたちは真剣なまなざしで見つめ、セラミックスに秘められた大きな可能性を感じていました。

心と夢に火をつけて、

ロケットが完成したら、いよいよロケット発射場へ。3本の発射レーンが用意され、各チームが順番にロケットを飛ばします。JAXA宇宙教育センターの方々が子どもたちをサポートし、燃料となるアルコールをロケットに入れ、ドライヤーで熱したら準備完了です。

会場全体にカウントダウンが響き、点火係の子どもたちがスイッチON。一瞬の静けさの後、「プシュ!!」という大きな破裂音とともにロケットが次々と発射しました。子どもたちの笑顔がはじけると、保護者の方々やサイエンススクールのスタッフ全員も、一緒に打ち上げ成功を喜び合いました。

「なぜだろう?」「もっと知りたい!」という驚きや発見に満ちた、サイエンススクール。最後まで、学びを楽しむ子どもたちの熱気に包まれていました。
これからも日本特殊陶業は、子どもたちが未来に向かって走り出してくきっかけを届けられるように、“心と夢に火をつける”取り組みに力を注いでいきます。

<司会者インタビュー>

黒田 有彩さん

今日のサイエンススクールで印象的だったのは、子どもたちの表情の変化です。プログラムが進むにつれてどんどん目が輝いていく様子を見守り、私もうれしくなっていきました。宇宙の魅力は、「わからないこと」がたくさん詰まっているところです。「もしかしたら自分が新しい発見をするかもしれない!」という可能性やチャンスが広がっています。私はタレントという立場から、宇宙の魅力をわかりやすく発信し続け、宇宙開発の発展に貢献したいと考えています。子どもたちも「なんでだろう?」という気持ちを大切にしながら、いろいろなことにチャレンジしてほしいと願っています。

<第2部 講師インタビュー>

清水先生(JAXA宇宙教育センター 工学博士)

宇宙飛行士ではない一般の人々にとっても宇宙旅行が現実のものとなりつつある今、宇宙開発は科学者だけが取り組むものではなくなってきました。多様な分野の人々が宇宙と関わり、新たな時代を拓く転機を迎えているのです。子どもたちとって、宇宙はもっと身近なものとなっていくでしょう。私が所属するJAXA宇宙教育センターは、「宇宙」を題材とした学校教育支援と社会教育支援を軸として、子どもたちの好奇心や冒険心などの「心」に火をつける取り組みに励んでいます。このサイエンススクールも、子どもたちが新しい扉を開くきっかけになったのなら、非常にうれしく思います。

<参加者インタビュー>

ゆうかさん(4年生)

学校でサイエンススクールのチラシを見たとき、楽しそう!参加してみたい!と思って、応募しました。理科の授業で「月の動き」について習ったばかりだったので、宇宙のことに興味を持っていました。今日は宇宙だけじゃなく、セラミックスのことも知ることができて、とてもおもしろかったです。

のぞみさん(5年生)

一番ビックリしたのは、私たちの生活を支えているセラミックスについて知ったことです。いつも使っているカップもセラミックスなんだと興味がわいて、もっと学びたくなりました。またサイエンススクールがあったら、次も絶対に参加したいです。将来は研究者になりたいので、これからも得意な理科や算数を頑張ります。

いくとくん(6年生)

セラミックスについてお父さんから少し聞いていましたが、ロケットにもセラミックスが使われていることは初めて知りました。宇宙開発にも役立っているのでスゴイ、と思います。今日はロケット作りにも楽しく参加できました。ペットボトルなどの身近な材料を使って、10メートル以上も飛ぶロケットができるなんて驚きでした。

※学年は10月13日時点

【TOPICS】種子島宇宙センター

青く澄んだ海や亜熱帯の森に囲まれた種子島宇宙センターは、「世界一美しいロケット発射場」。総面積は970万平方メートル。日本最大のロケット発射場であり、大型ロケット発射場や衛星組立棟などが整備されています。人工衛星を打ち上げるための施設として、日本の宇宙開発を支えています。